エンジンを切った後に、なにやらエンジンルームから「ゴー…」「ブォーン…」という割と大きな音がしていることがあります。
- これって何?
- 故障とかじゃないの?
- 放置してて大丈夫?
- 音は勝手に止まるの?
不安やわからないことだらけですが、その原因はアフタークーリングである可能性が高く、その場合は異常なものではなく、正常作動なのでそのまま放っておいても何の問題もありません。
ホッと一安心したあなたも、どういうことかよくわかっていないあなたも、【エンジンを切った後にエンジンルームからするゴー・ブォーン音】=「アフタークーリング」について、この記事では素人の方にも分かりやすく、簡潔に解説しています。
ぜひ、記事を覗いていってくださいな~
エンジンを切った後にエンジンルームからするゴー音は、アフタークーリングの音
エンジンを切ってクルマから降りたはずなのに、エンジンルームから「ゴーッ」「ブォーン」と、結構な大きい音がしていてビックリしたという方が、この記事を読んでらっしゃるかと思います。
このゴー・ブォーン音の正体は、アフタークーリングの音です。
アフタークーリングとは、熱くなったエンジン及びエンジン冷却水を冷却するために、エンジンを切った後もラジエターに取り付けられているクーリングファンを一定時間、作動させるというものです。
簡潔に説明すると、エンジン冷却水の冷却装置に扇風機の羽根のようなものを回転させて風を送ることで、エンジンの温度を下げる作動です。
クーリングファンは結構な速さで回転しているのと、狭いエンジンルームの中で作動音がこもることで、特に周囲が静かな場所だとかなり大きな「ゴー音」「ブォーン音」がするので、「ナンダコレ?」と気づいた方も多いのではないでしょうか。
例:マツダ デミオ(MAZDA2)
アフタークーリングはナゼ必要なの?
アフタークーリングは、以下のような条件においてエンジンを切ったときに作動しやすいです。
- 夏の暑い時期
- 登坂路走行などの高負荷走行直後
細かく掘り下げるとほかにもありますが、おおむねこの2つの認識で間違いありません。
この条件にあてはまる状態でエンジンを停止すると、エンジンはアッチッチ!な状態です。
熱くなったエンジンはクーリングして休ませてあげないといけません。
クルマ人間と同じで、暑い時はクールダウンが必要なんだ!
そのうえで、コンピューターがある一定以上の水温のときにアフタークーリングが作動し、
- 一定の水温以下になる
- 一定時間経過後
…に自動的にファンの回転が止まるような制御になっています。
(くわしい条件は車種やメーカーによって異なります)
具体的な例をあげてみましょう…!
この時の水温およそ100℃。
アフタークーリング作動条件が「水温が95℃以上のときに5分間作動する」なので、停車後にクーリングファンが作動し、5分後に停止し音も止まる。
ということでアフタークーリングによるエンジン停止後にも、エンジンルームから音「ゴー・ブウォーン音」がしても…
- 故障ではないので
- 放置してても問題なしで
- 条件内に収まれば自動的に停止する
なので、ご安心ください。
まとめ
アフタークーリングはクルマを健康な状態で長く使うためにも、いまでは珍しくない機能です。
実は車両の取扱説明書にも、記載されています。
下記の画像の例は「マツダ デミオ」です。
いまのクルマは多くの機能がつきすぎてオーナーであっても、知らないものがたくさんあります。
知らないことがあってもそれは恥ずかしいことではありません♪
気になることがあれば、行きつけのディーラーで気軽に質問してみてください。
わたしもディーラー勤務ですが、しっかりとお客様の疑問にはお応えさせていただきますよ
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