昨今、あおり運転がメディアで取り上げられることが多く、クルマにくわしくないひとにとってもドライブレコーダー(ドラレコ)の存在は、非常に身近なものとなりました。
しかし正直、種類や数が多すぎて分からなくないですか?
- どんなドラレコを選べばいいかわからない
- せっかく装着するなら死角のない安心できるものが良い
「ドラレコに関する知識はないけど、ドラレコ選びに失敗したくない」というあなたに、この記事では現役整備士のわたしが厳選に厳選を重ねたオススメのドラレコを紹介していきます!
後悔させませんので、ぜひ読んでいってください
現役整備士が選ぶ最強ドラレコの条件は、死角の少なさと安心の国産ブランド
ドラレコはあまりに種類が多すぎます。
よって、まずは買って安心して使える商品か否かが重要です。
え?そんなのイマドキ当たり前でしょ?
…と思うかもしれませんが、まったくそんなことないので、現役整備士のわたしの実体験を交えて解説しましょう。
純国産主要メーカーの商品を選ぶべし
これはもう大前提です。
騙されてはいけないのが「国産SONY製レンズ使用!」などと謳っている商品です。
お?国産なら安心だね
…と、騙されてはいけません。
わたしはこの「国産」の言葉にまんまと引っかかったひとりです。
○天市場で評価の高い&件数の多いドラレコを、妻のクルマ用に購入。
決してお安くはない価格帯のドラレコです。
- 取り付け後、ナビのTVがノイズのせいで観れなくなる
- ドラレコの発するノイズで、スマートキーの電波までもがヤラれてしまい、車両側がスマートキーが車内に無いと誤判定し、警報音が鳴る事案が多発
…ということで販売元に報告したところ、商品の返品を条件に代金を返金してもらうことになりました。
また、わたしが勤める某輸入車メーカーの純正オプションのドラレコは非常に不具合が多く、「本体が膨れて起動しなくなる」「漏電し、バッテリー上がりの原因になる」「録画できない」…といった事案が多発。
以前勤めていた国産メーカーの純正品では、このような不具合はほとんどなかったので、あまりの不具合の多さに驚きを隠せません。
不審に思い調べたところ、聞き慣れない日本のドラレコメーカーのOEM品であることを突き止め、さらにそのメーカーは自社生産・開発をしているわけでなく、海外(おそらく中華製)から仕入れた商品をカスタマイズして国内販売している様子。
このように、単純に純正や国産を謳ったものだからと安心というわけではありません。
そんなトラップに引っ掛からないよう、ここなら大丈夫!…というドラレコメーカーを、これを機に覚えてほしいです。
わたしがオススメする純国産主要ドラレコメーカーは以下の5社です。
- コムテック【COMTEC】
- ユピテル【Yupiteru】
- ケンウッド【KENWOOD】
- セルスター【CELLSTAR】
- パイオニア【Pioneer】
車室内とリヤまでカバーできる【360°+リヤカメラタイプ】
せっかくドラレコを装着するのなら、もしものときにムダにしたくないですよね。
つまり前方だけ録画できてても、両サイドや後方の状況が不明瞭であれば、肝心の部分を撮り逃す可能性もあります。
じゃあ、前後左右とすべての窓にドラレコをつければいいのか?…と。
いえいえ、そんなことをする必要はありません。(そこまでしちゃうと、変わった人(要注意人物)認定されてしまいます(笑))
全方位を撮影できる360°をフロントガラスに装着することで、前方・側面・車内を撮影します。
そして、この360°タイプのドラレコは車両後方側に関しては、フロントガラスに装着しているので車内~リヤウィンドウ越しでしか確認できません。
これでは、同乗者が邪魔になったり、または車両形状によっては後方側は死角だらけです。
そこで、車両後方は一般的な2カメラタイプ(前後ドラレコ)でも採用されている「リヤカメラ」に、その役割は託すことにします。
これが現状では、スマートに死角を最小限にできる装着例です。
【4つ厳選】360°+リヤカメラ採用のドラレコを紹介
では、上記で示した条件である以下の部分に着目して厳選したドラレコを紹介していきましょう。
- 純国産主要ドラレコメーカー
- 360°+リヤカメラがセットになった商品
現役自動車整備士のわたしが、条件に当てはまりおすすめできるドラレコは現在、「3社4種類」のドラレコです。
①コムテック【ZDR037】
コムテック(COMTEC)の【ZDR037】は、2021年2月に発売された最新機種です。
正直、一般的に思いつくついていてほしい機能は兼ね備えているので、何も心配はいりません。
記録媒体のmicroSDカードは128GBまで対応で、その場合は6時間~12時間半の録画が可能です。
専用の配線を別途で購入する必要がありますが、駐車監視モードにも対応しています。
クルマに乗る頻度が多い方(チョイ乗りを除く)は、バッテリーへの負荷もそこまで考慮しなくてもよいので、走行中だけでなく、出先での駐車中も含めて撮影できるよう万全の対策をされることをオススメします。
毎日はクルマに乗らないし、乗っても10分20分のチョイノリが多いという方は、停車中のドラレコ録画動作におけるバッテリ負荷が大きく、走行しても十分に充電でききらぬままに停車することになるので、早期のバッテリ劣化やバッテリ上がりにつながる可能性もあります。
カメラは広角に撮影可能なタイプで、垂直方向にも幅広い視野を確保しています。
②コムテック【HDR360GW】
2019年12月販売開始のコムテック(COMTEC)【HDR360GW】は先ほど紹介した「ZDR037」のご先祖様です。
録画データは、microSDカード128GBまで対応で最大8時間なので「ZDR037」と比較すると2/3です。
また、視野角は最新機種よりも5°広い240°です。
同様に駐車監視モードにも対応しているので駐車時も安心です。
1年古いモデルというだけで、機能そのものは大きく変わらず値段は安いので、少しでも良いものを安く…!と考えている方は、家電などと同じくあえて最新機種ではなく、古いモデル・従来モデルを購入するのもオススメです♪
③ユピテル【Q-30R】
ユピテル(Yupiteru)の【Q-30R】の特徴は、本体が大きくなりがちな360°タイプのドラレコのなかで、取り付け時の高さが業界最小のコンパクトさで、視界を妨げにくいです。
【Q-30R】は、オートバックスやイエローハットのカー用品量販店さん取り扱いのドラレコとなります。
細かい仕様の違いはありますが、同等品として指定店専用モデルとして【ZQ-35R】【ZQ-30R】という機種もあります。
いずれも、撮影範囲の角度や最大録画時間などは、コムテック(COMTEC)のドラレコと大差ありませんし、専用のオプションパーツを使えば、駐車監視モードの利用も可能になります。
④ケンウッド【DRV-CR750】+【COMS-DR750】
ケンウッド(KENWOOD)の360°ドラレコ+リヤカメラは、あくまでリヤカメラはオプション品という扱いなので、それぞれに品番が与えられています。
よって、【DRV-CR750】&【COMS-DR750】という表記になっています。
基本的に性能としては申し分なく、別売りのコードで電源接続すればこれまで紹介してきたドラレコ同様に駐車監視モードにも対応しています。
記録媒体であるmicroSDカードの対応している容量は32GBまでで、ほかのドラレコは128GBまで対応しているものが多いなか、かなり録画可能時間が短くなるのでは?
…と思いますが、MAXで7時間半まで撮影・録画可能なのでほかのドラレコと遜色ありません。
まとめ
本当にオススメできる最強ドラレコとして、的を絞ると数多くある商品のなかでも4つにまで絞ることができましたね。
そのなかでも、ドラレコ市場シェアNo.1の「コムテック(COMTEC)」は、さすがの対応力で新旧モデルがラインナップされていて、価格的な比較検討を同一ブランド内でユーザーができるという点は、さすがです。
「セルスター(CELLSTAR)」「パイオニア(Pioneer)」には、【360°+リヤカメラ】という選択肢がそもそもありません。
セルスターは一つのドラレコ本体にカメラが前後についたタイプのものをラインナップしているのが特徴です。
リヤカメラが装着できないけど、後方録画(または車室内)は捨てられない…というオープンカー乗りの方にはかなり、オススメできるものです。
わたしも実際にロードスター乗っている従兄弟から、ドラレコ選びの相談を受けたときに、セルスター【CS-61FH】を提案したところ
「おぉ、こんなのを待っていたんだよぉぉぉぉぉぉぉおおおお!!!!!!」
…と、めちゃくちゃ感謝されましたので、オープンカー乗りの方にはかなりオススメです。
オープンカーは、オープン時にリヤガラスやスクリーン部が開閉により位置が変わってしまうため、リヤカメラの設置は【撮影できない・物理的に固定できない・配線どーする!!】という多くの問題を抱えており、リヤカメラの装着は現実的ではありません
最後に現時点で、もっともオススメなのはコムテック【ZDR037】です。
理由はもっとも、長時間の録画が可能だからです。
ここで紹介した4つのドラレコは機能そのものは必要十分なものが備わっており、申し分ありません。
ですので、少しでも長時間録画できて、もしもの時に安心できるかどうかを基準に選ばせていただきました。
わたしも、クルマを乗り換えを考えていて、それに合わせてドラレコも新調したく【ZDR307】を、通販サイトでブックマークしてました♪
ただ、クルマの乗り換えの話自体が無くなってしまいましたが(泣)