クルマのエアコンには、内気循環と外気導入を選ぶことのできるスイッチがあります。
ヒロ
なんとなく使ってるけど、どっちがいいとか悪いとかあるのかな?
特に最近はオートエアコン機能のついたクルマが増えてきて、基本的にオートボタンを押して使っているのであれば、なおさら自分でわざわざ操作することもないかもしれませんね。
内気循環と外気導入の切り替えができるということは、それぞれにメリット・デメリットがある状況があるからです。
- 内規循環に適したタイミングはいつなのか?
- 外気循環に適したタイミングはいつなのか?
- エアコンを使わないときは、どうするのか?
また、実際に整備士をしてるからこそわかる、目からウロコな情報も紹介します。
クルマに詳しくない人にとっても、決して難しくない内容なので、この記事を読んで頭の片隅にでも知識としておいておけば、少しはあなたのとっての快適なカーライフのお役に立てるかもしれません。
必要なところだけを確認したい人は、目次から気になるシチュエーション(状況別)の見出しまで飛べますよ!
目次
内気循環と外気導入の違いを解説
まずは、内気循環と外気導入は具体的にどういう違いがあり、それぞれのメリット・デメリットがなんなのか解説します。
内気循環とは?メリットとデメリット
エアコンの吹き出し口から出てくる風(空気)を、車内から取り込むことを【内気循環】といいます。
エアコン使用時は車内の空気を循環させることになります。
多くは、助手席のグローブボックスをはずした奥にあるエアコンユニットの室内側に、空気の導入口がついています。
メリットは、エアコン使用中において冷暖房が効きやすいです。
これはすでに冷えているor暖まっている空気を循環させているからです。
また、花粉の時期に花粉症でお困りのひとは、車内の空気は外気とシャットアウトしたほうがよいので、内気循環での使用がオススメです。
同じ理由で、トンネル走行時の排ガスや田舎でよくある田畑を焼いてるニオイといった、外部の嫌なニオイをシャットアウトしたいときにも、内気循環は効果的です。
デメリットは、密閉された車内での空気の流れにより、窓ガラスが曇りやすいことです。
エアコン使用時は車内の空気を循環させることになります。
多くは、助手席のグローブボックスをはずした奥にあるエアコンユニットの室内側に、空気の導入口がついています。
メリットは、エアコン使用中において冷暖房が効きやすいです。
これはすでに冷えているor暖まっている空気を循環させているからです。
また、花粉の時期に花粉症でお困りのひとは、車内の空気は外気とシャットアウトしたほうがよいので、内気循環での使用がオススメです。
同じ理由で、トンネル走行時の排ガスや田舎でよくある田畑を焼いてるニオイといった、外部の嫌なニオイをシャットアウトしたいときにも、内気循環は効果的です。
デメリットは、密閉された車内での空気の流れにより、窓ガラスが曇りやすいことです。
外気導入とは?メリットとデメリット
外気導入は文字どおり、外の空気を車内に取り込みます。
内気の導入口の反対側あたり、エアコンユニットの車両外側に外気の導入口があります。
クルマの外側から見るとちょうど、カウルグリルと呼ばれるワイパーの下にある樹脂カバーの内側にぽっかりと穴が開いていて、外気をエアコンユニット内に導入できるようになっています。
メリットは車内を換気できる点と、ガラスの曇りが取れやすい点です。
デメリットは、冷暖房の効きが弱くなる点です。
これは、夏の冷房使用時には暑い外の空気を導入し、冬の暖房使用時には寒い外の空気を導入するからですね。
内気の導入口の反対側あたり、エアコンユニットの車両外側に外気の導入口があります。
クルマの外側から見るとちょうど、カウルグリルと呼ばれるワイパーの下にある樹脂カバーの内側にぽっかりと穴が開いていて、外気をエアコンユニット内に導入できるようになっています。
メリットは車内を換気できる点と、ガラスの曇りが取れやすい点です。
デメリットは、冷暖房の効きが弱くなる点です。
これは、夏の冷房使用時には暑い外の空気を導入し、冬の暖房使用時には寒い外の空気を導入するからですね。
外気導入はエアコンフィルターが汚れやすい
一部の古いクルマやオープンカーなどには装備されていませんが、今ではほとんどのクルマに装備されているエアコンフィルターは、おおむね1年または2万kmくらいが交換目安時期とされています。
外気導入にしていると、エアコンを使用していなくても常に外の空気が車内に導入されます。
エアコンフィルターが汚れるもっとも大きな要因は、外の汚れた空気に含まれる塵やゴミ、排ガスなどです。
点検を受け、定期的に交換していれば特に問題はないですが、目安として覚えておきましょう。
外気導入にしていると、エアコンを使用していなくても常に外の空気が車内に導入されます。
エアコンフィルターが汚れるもっとも大きな要因は、外の汚れた空気に含まれる塵やゴミ、排ガスなどです。
点検を受け、定期的に交換していれば特に問題はないですが、目安として覚えておきましょう。
内気循環がオススメの使い方2選
まずは内気循環がオススメのシチュエーションを2つ紹介します。
冷房を使うときは内気循環がオススメ
ここ最近の暑い夏には本当にウンザリしますよね。
快適な車内環境維持のためにも、夏はとにかくエアコンを効かせたいです。
そのためには、内気循環にして冷えた空気を車内で循環させたほうが、冷房の効きはよくなります。
また、冷房作動時はエアコンのコンプレッサーがONしてエアコン冷媒を圧縮することで、冷房が効くようになります。
しかし、これはエンジンにとって負荷となり、燃費の悪化の原因にもなります。
外気導入にして常に暑い空気を冷やして出す…となると、ひたすらエアコンコンプレッサーが働き続けないといけないことが燃費の悪化する理由です。
また、絶対的に吹き出し口の温度が高くなるので、ユーザーはおのずと設定温度を下げてしまうので、これもコンプレッサーの負担が大きくなり燃費が悪化する原因になります。
真夏は確実に内気循環にして、エアコンを使用しましょう。
快適な車内環境維持のためにも、夏はとにかくエアコンを効かせたいです。
そのためには、内気循環にして冷えた空気を車内で循環させたほうが、冷房の効きはよくなります。
また、冷房作動時はエアコンのコンプレッサーがONしてエアコン冷媒を圧縮することで、冷房が効くようになります。
しかし、これはエンジンにとって負荷となり、燃費の悪化の原因にもなります。
外気導入にして常に暑い空気を冷やして出す…となると、ひたすらエアコンコンプレッサーが働き続けないといけないことが燃費の悪化する理由です。
また、絶対的に吹き出し口の温度が高くなるので、ユーザーはおのずと設定温度を下げてしまうので、これもコンプレッサーの負担が大きくなり燃費が悪化する原因になります。
真夏は確実に内気循環にして、エアコンを使用しましょう。
雨の日は内気循環がオススメ
雨の日に内気循環がオススメの理由は、外気導入にすると湿った空気を車内に取り込むことになるので、不快指数がUPするためです。
冷暖房をガンガンに効かせる時期はこの限りではないので、その場合はガンガンに効かせるためのほうを優先しましょう。
もし、窓ガラスが曇ってきたらエアコンコンプレッサーをONにして、エアコンを作動させれば、曇りが取れるので問題ありません。
冷暖房をガンガンに効かせる時期はこの限りではないので、その場合はガンガンに効かせるためのほうを優先しましょう。
もし、窓ガラスが曇ってきたらエアコンコンプレッサーをONにして、エアコンを作動させれば、曇りが取れるので問題ありません。
外気導入がオススメの使い方2選
次に外気導入がオススメのシチュエーションを2つ紹介します
暖房を使うときは外気導入がオススメ
暖房使用時は外気導入をオススメします。
暖房使用時は、吹き出し口を足元またはデフロスタ(フロントガラスの曇り取り)にするのが一般的ですが、外気導入にして換気された状態にしないと室内のガラスが曇ってしまう原因になるからです。
窓ガラスの曇りに関しては、内気循環でもA/CボタンをONにして、エアコンコンプレッサーを入れれば問題ないのですが、暖房は温まったエンジンの冷却水に風を当てることで温かい空気を出しています。
よって暖房を効かせるためには、エンジンの負担にもなるエアコンコンプレッサーをONにする必要はないのです。
また、暖房はドライバーの眠気を誘い、ぼーっとさせてしまう要因にもなるので、外気導入にして車内を常に換気された状態にすることで、ぼーっとしそうになる危険性を低減することができます。
暖房使用時は、吹き出し口を足元またはデフロスタ(フロントガラスの曇り取り)にするのが一般的ですが、外気導入にして換気された状態にしないと室内のガラスが曇ってしまう原因になるからです。
窓ガラスの曇りに関しては、内気循環でもA/CボタンをONにして、エアコンコンプレッサーを入れれば問題ないのですが、暖房は温まったエンジンの冷却水に風を当てることで温かい空気を出しています。
よって暖房を効かせるためには、エンジンの負担にもなるエアコンコンプレッサーをONにする必要はないのです。
また、暖房はドライバーの眠気を誘い、ぼーっとさせてしまう要因にもなるので、外気導入にして車内を常に換気された状態にすることで、ぼーっとしそうになる危険性を低減することができます。
ガラスの曇りを取りたいときは外気導入がオススメ
あえて説明するまでもないかもしれませんが、ガラスの曇りを取りたいときはフレッシュな外の空気を導入できる外気導入がオススメです。
ちなみにオートエアコン機能のあるクルマは、フロントガラスの曇りを取りたくて、デフロスタスイッチをONにすると自動的に【外気導入】+【エアコンコンプレッサーON】に切り替わります。
ちなみにオートエアコン機能のあるクルマは、フロントガラスの曇りを取りたくて、デフロスタスイッチをONにすると自動的に【外気導入】+【エアコンコンプレッサーON】に切り替わります。
エアコンを使わないときはどうするの?
エアコンをOFFにしている状態で外気導入にしていると、送風状態でわずかに風が車内に入ってくる状態になります。
これが不快に感じる人は内気循環に切り替えておけばよいですし、そうでない人は自然に換気ができる外気導入にしておくとよいでしょう。
これが不快に感じる人は内気循環に切り替えておけばよいですし、そうでない人は自然に換気ができる外気導入にしておくとよいでしょう。
ヒロ
個人的には、この吹き出し口から温かくも冷たくもない風がわずかに出てくる状態が不快なので、エアコンを使わない時期は、内気循環&窓を開けてクルマに乗るようにしています。
オートエアコンだと積極的に外気導入になる理由
わざわざ自分で風量などを調節するのは面倒なので、基本的にはオート機能でエアコンを使用している人は多いでしょう。
わたしもそんなひとりです。
冷房を使っていても、外気温度がそれほど高くないときは、外気導入になっていることが多く、トンネルや前を走る大型車による排ガスのニオイが車内に充満して、慌てて内気循環にすることが少なくありません。
オートエアコンは積極的に外気導入にする傾向があるのですが、なにか理由があるのでしょうか。
車両の取り扱い説明書を読んでみると、メーカーによっては【基本的には外気導入での使用】を推奨しています。
(ちなみにわたしの乗ってるマツダ アテンザは、状況に応じて使い分けてくださいというような説明でした)
これは、外気導入にして換気をすることで、運転に対する下記の安全対策ができることが大きな理由です。
わたしもそんなひとりです。
冷房を使っていても、外気温度がそれほど高くないときは、外気導入になっていることが多く、トンネルや前を走る大型車による排ガスのニオイが車内に充満して、慌てて内気循環にすることが少なくありません。
オートエアコンは積極的に外気導入にする傾向があるのですが、なにか理由があるのでしょうか。
車両の取り扱い説明書を読んでみると、メーカーによっては【基本的には外気導入での使用】を推奨しています。
(ちなみにわたしの乗ってるマツダ アテンザは、状況に応じて使い分けてくださいというような説明でした)
これは、外気導入にして換気をすることで、運転に対する下記の安全対策ができることが大きな理由です。
- 窓が曇りにくく、運転の妨げにならない
- 長時間の内気循環で酸素不足→眠気を誘発することを防ぐ
なにも知らずに運転していると気づかないことですが、メーカーのドライバーに対する心遣いでもあるわけですね。
特別編!ガレージの小動物にお困りのあなたは必ず内気循環に!
クルマを整備していると、エンジンルームにネコやネズミのいた形跡を見つけることがあります。
さらに、点検のためにエアコンフィルターを取り外すと、コロコロとネズミの糞が出てくることもあります。
これはネズミが、特に冬場などにあたたかい場所を好み、エンジンルームに侵入したのちに、車内にも侵入して住みかにしていることが原因です。
そして、なんとクルマの外気導入口がネズミの車内への侵入経路になっているのです。
そのため、外気導入口直後にあるエアコンフィルターにネズミの糞がコロコロと…というような状況になるわけです。
車内にネズミがいるかもしれない…と思うと堪りませんよね(汗)
衛生上よくないのはもちろんですが、クルマの配線を噛んだりして不具合の原因をつくることもあるので、ネズミはクルマにとって敵です。
これ以上ネズミに好き放題されないように、車内への侵入経路である外気導入口を、内気循環にすることで塞いでしまいましょう!
これが、わたしたちにできる最大限の対策です。
まとめ【内気循環と外気導入の状況別正しい使い方】
この記事をとおして、エアコンの内気循環と外気導入についての知識を深めることができましたか?
そんなかしこまった内容ではなく、「言われてみれば確かにそうだね」と、クルマに詳しくないひとでも理解できる内容であったと思います。
でも、意外ときちんと説明できる人は少ないんですよね!
明日からあなたも、クルマに乗ったときの話の小ネタに、少しハナタカダカにエアコンの内気循環と外気導入の使いかたを語ってみるのもよいかもしれませんね。
そんなかしこまった内容ではなく、「言われてみれば確かにそうだね」と、クルマに詳しくないひとでも理解できる内容であったと思います。
でも、意外ときちんと説明できる人は少ないんですよね!
明日からあなたも、クルマに乗ったときの話の小ネタに、少しハナタカダカにエアコンの内気循環と外気導入の使いかたを語ってみるのもよいかもしれませんね。