新車購入時、オプションはつけて当たり前?
いやいや必要最低限どころか【オプションなし】でも十分?
現役整備士で、国産ディーラー→輸入車ディーラーと、トータル10年以上、自動車業界に身を置くわたしの答えは…
ズバリ、余裕であり!!
オプションなしでの新車購入は、昔よりも今現代だからこそ大いにアリです。
その裏付けを、納得できるよう解説していきます。
ちなみに、「ディーラーオプション」と「メーカーオプション」の違いを解説した記事はコチラ
標準装備で事足りる新車×社外品をネット購入→オプションなしでOK
オプションなしでも新車購入するのがアリの理由は、以下の二つです。
- いまの新車は標準装備の時点で、十分すぎるほど豊富な装備
- 必要最低限のディーラーオプション相当の装備は、ネットや量販店で調達可能
新車の見積もりをしてもらったり、カタログを細かい部分までをすでに目を通している人なら、「ほう、なるほど言われてみれば!!」…と、思うはずです。
もう少し、くわしく解説していきましょう。
メーカーオプションなしでOKな理由
メーカーオプションは生産ラインで組み付けられてくる装備で、基本的に後付けはできません。
たとえばサンルーフや専用のハイエンドなナビシステム、最近だと自動ブレーキに代表されるような先進安全機能が当てはまります。
これらがなくても、「走る」「曲がる」「止まる」というクルマの基本性能にはなんら影響はありません。
基本的にオプション装備は【あったらいいな】をプラスする装備です。
または、上位グレードには標準装備されるものを、下位グレードではメーカーオプション装備として選択性にすることで、その分車両価格を下げることができている側面もあります。
ということは、最上級グレードを選べば、「おおむねメーカーオプションはなしでOK」とも言えるでしょう。
ディーラーオプションなしでOKな理由
ディーラーオプションには以下のようなものが挙げられます。
- フロアマット
- アクリルバイザー
- ドラレコ
- ETC
このようなユーティリティ性のあるものや、同じクルマでも他人のものと差別化して個性を出すにはもってこいのエアロなどもディーラーオプション扱いです。
ディーラーオプションは細かいものをピックアップしだすとキリがありません。
(フレグランスやステッカーなども含まれるので)
こうしたものはネットで汎用品・専用品を購入することが可能ですし、それで十分なので特に問題ありません。
また、ETCやドラレコは電装屋さんや、オートバックス、イエローハットのようなカー用品店での取り付けもおこなっているので、無理にディーラーで高額となる商品を購入する必要はありません。
フロアマットなどは車種専用設計で、サイズもばっちりで素材感やカラーも多様な社外品が販売されており、「あえてマットだけは純正品以外をチョイスする」という方も少なくありません。
エアロや光り物系のパーツなどもあくまで、なくても何の問題もないものなので、ディーラーオプションとして設定されている装備もその多くは、新車購入時にオプションとしてかならず選択する必要はありません。
【実例紹介】オプションなしの新車でも問題なし!
ということで、ここいらで本当にオプションなしでも問題ないのか実例を紹介しましょう。
マツダ CX-5の場合
元マ〇ダの整備士ということもあり、マツダ CX-5を実例に挙げて紹介します。
CX-5の中間グレード「PROACTIVE」を購入すると仮定します。
選択できるメーカーオプションは以下の5つです。
- サンルーフ
- CD/DVDプレーヤー&地デジチューナー
- BOSEサウンドシステム
- 360°ビューモニタ&フロントパーキングセンサ
- 17インチホイール(標準が19インチなのでレスオプション)
CX-5は全グレードで「サポカーS ワイド」に該当しており、自動ブレーキや誤発進防止装置はもちろんのこと、BSMのような後側方支援の安全装備や、ALHと呼ばれる対向車や前走車のいるところだけをロービーム減光して、それ以外のところはハイビーム照射するLEDの先進安全ライトも標準装備です。
また、中間グレード「PROACTIVE」では、電動パワーシートやシート・ステアリングヒーター、パワーリフトゲートといった快適装備も標準装備です。
正直、十分すぎるレベルで標準化されています。
選択できるメーカーオプションの種類を見れば、そのことも納得ですね。
一方で、ディーラーオプションとしてアクリルバイザーやフロアマット、ETC、ドラレコなどはカー用品店で購入・取り付け、またはネットで調達&DIYするとしましょう。
ディーラーオプションのなかでも重要かつ、高額な用品でもあるナビはどうでしょうか。
マツダのクルマは市販ナビの取り付けスペースはなく、マツダコネクトと呼ばれる専用の【新世代カーコネクティビティシステム】が採用されています。
マツダコネクト用に、地図用ナビSDカードがディーラーオプションとして用意されていますが、
実はこのマツダコネクト…Appleの【CarPlay】やGoogleが提供する【Android Auto】に対応しています。
よってナビは、スマホにあるマップを使い、端末を車両に接続しすることで、マツダコネクトの画面にそのまま映しだして、ナビとして使うことが可能です。
こうしたことから、ディーラーオプションを一切選ばないからといって、日常使いで困ったりトラブったりすることはまずありません。
ホンダ N BOXの場合
続いて、日本でいま一番売れているクルマ「ホンダ N BOX」の中間グレード「L Honda SENSING」を例に挙げてみましょう。
「L Honda SENSING」でメーカーオプションとして選択できるのは、上位グレードには標準装備され、下位グレードはオプションでもつけることのできない、以下の2つの装備です。
- リヤ右側パワースライドドア
- 前席用i-サイドエアバックシステム+サイドカーテンエアバックシステム
これらの装備もあってもなくても問題ないです。
また、エントリーグレード「G Honda SENSING」は、中間グレード「L Honda SENSING」に標準装備されている以下の装備がありません。
- パワースライドドア無し
- スマホ充電用USBポート無し
- スライドドア両側のロールサンシェード無し
- アームレスト無し
- 2WD車はシートヒーター無し
- そのほかにも…
なんなら、これらいずれの装備もひと昔前にはなくて当たり前だったり、無くても困るものではないので、エントリーグレード「G Honda SENSING」でも十分すぎるくらいです。
一方で、ディーラーオプションは、先ほどと同様にアクリルバイザーやフロアマット、ETCやドラレコ、ナビなどはカー用品店で購入・取り付けすることも可能です。
または、ネットで調達&DIYすることも不可能ではありません。
ネットで調達可能なディーラーオプション相当の用品を紹介
いまやネットで何でも調達できる時代です。
ETCはクルマの情報を送れば、セットアップまでしてくれるのであとは取り付けるだけで使える状態になって手元に届きます。
楽天やAmazonで「ETC セットアップ込み」で検索すればOK!
以下のリンクから、キーワードが入力された状態で商品検索できますよ。
ただし、ご自分で取り付けできる方にオススメです。
お店にETCの持ち込みでの取り付けをお願いすると、通常より工賃が割り増しになる可能性がありますからね。
事前に工賃などを聞いておくと良いかもしれませんね。
フロアマットもさまざまなタイプがあって目移りしてしまいます。
以下のリンクから、キーワードが入力された状態で商品検索できます。
ここで注意してほしいのが、汎用品は選ばないことです。
見栄えもよくない(←個人的にはここが一番の理由)うえに、マットがズレたりすることで危険な思いをすることもあります。
お客さまのクルマの試走中に、ゴム製の汎用フロアマットがアクセルペダルに引っかかっりアクセル全開状態になって、ヒヤリとしたことがあります
「フロアマット ○○(←車種名)」で検索して、車種別設計されたものをチョイスするようにしましょう。
ドラレコは、前後録画できるものが人気ですが、車内も録画してくれる360°タイプが、もし何かあった時のことを考えると安心です。
代車のBMWに乗った高速道路上でのあおり運転→暴行事件が、一時話題になりましたね。
このときも、車内録画可能なドラレコがクルマに取り付けられていたことから、被害者が暴行される様子が鮮明に録画されていました。
前後タイプよりも割高な傾向ではありますが、変な人が多い昨今、車内が録画できるドラレコのほうが安心ですよ。
それでもどうしても選びたいオプションがある…
ここまで解説したように安全装備や快適装備は、いまの新車では標準装備で十分すぎるレベルで充実しています。
ただ、クルマは趣味性の高い生活必需品です。
どうせ買うなら、こだわりたいというのも本音です。
最近、流行りのかっこいいフロントフェイスのアクセントとなるイルミネーションライトや、室内の間接照明は、愛車をワンランク上に仕立ててくれます。
また、外装エアロパーツも個性を出すにはもってこいですし、なにより所有感を高めてくれてとにかくカッコいいです。
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