☆2020年12月更新☆
現役プロの整備士のヒロです!
プロだからこそお伝えできる役立つクルマ情報を大放出しています。
今回はマツコネに相性抜群のUSBメモリのご紹介です。
現在、車好きの間で話題の勢いのある国内自動車メーカーと言えばマツダでしょう。
2012年に発売されたCX-5以降、その勢いは増すばかりです。
ここでは、現在すべてのマツダ車に搭載されているマツダコネクト(通称マツコネ)で音楽を聴くときに使うUSBの選び方を、プロの現役整備士が教えます。
実は選び方を間違えば、マツダコネクトの不具合にもつながるんですよ?
※MAZDA3以降の新型マツコネでももちろんOK!手っ取り早くオススメUSBだけを知りたい方は下の目次からどうぞ。
マツダコネクト(マツコネ)とは
マツダから2013年に発売されたアクセラに、マツダで初めてマツダコネクトと呼ばれるコネクティビティシステムが導入されました。
それ以降のマツダ車すべてにマツダコネクトが採用されましたが、一般のナビ・オーディオが選択不可能となったことで賛否両論あります。
特に初期の頃な不具合も多かったので、散々な言われようでした。
しかし、スマホと同じように不具合対策がされて、アップデートされていくのがマツダコネクトのいいところです。
実は私もマツダコネクトが搭載されている車に乗っているのですが、きちんと理解すれば自分の使いやすいように車のシステムを手軽にアレンジできます。
決して世間で言われてるほど悪いものではないんですよね♪
マツダコネクトで音楽を聴く方法
車に乗れば多くの人がBGMを必要とするはずです。
まずは、マツダコネクトで自分の持っている音楽を聴く方法を5つ、すべて紹介しましょう。
注意する点として、SDカードを挿入する場所がありますが、地図データ用SDカード専用のスロットとなっているので、SDカードに入れた音楽を聴くことはできません。
CDで聴く
車のオーディオがCDに対応しているのは当たり前!
…と思いきや、実はCD/DVDプレイヤーはメーカーオプションなので装着しないという選択肢もあるのです。(グレードによって標準装備の場合もあります)
しかし、ほとんどの車両で装備されているのが当たり前になっています。
iPod・iPhone(携帯オーディオ)をUSB接続で聴く
日本人はAppleが好きなので、あえてiPod・iPhoneと書きましたが、もちろんSONYのウォークマンでもokです。
ただ、上の3つ以外の携帯音楽プレイヤーを使っている人を見たことはありません。
実はマツダコネクト、使い勝手はウォークマンより断然Apple製品のほうがいいです。
私も iPodを使っています。
おそらく圧倒的市民権を得ているApple製品に忖度したのでしょう。
知らんけど(笑)
安価なUSBケーブル、Lightningケーブルの中には通信専用で充電できないものもあるので注意しましょう。
まずは、車両側の不具合を疑う前にご自身の使っているものを疑うこと!!
ほとんどの充電不良の不具合はケーブルが原因です。
また、Apple製品はUSB接続できちんと充電可能ですが、アンドロイドスマホではなかなか充電ができない事案が発生しています。
マツダコネクト用のポートは最大1A(1,000mA)の電流となっているのですが、Apple製品だとそのまま1Aで充電可能です。
しかし、アンドロイドスマホを接続した場合は、マツダコネクト側がUSB規格2.0に準拠しているので、最大0.5A(500mA)での電力供給になってしまいます。
これが、なかなか充電できない原因なので覚えておいてくださいね
Bluetoothで聴く
スマホに音楽を入れている人にとって便利なのが、無線でつながるBluetoothです。
マツダコネクトでは…
・通話+音楽 |
・通話のみ |
・音楽のみ |
以上の3つのパターンから接続の種類を選ぶことができます。
ちなみに同じスマホに入っている曲でも、USB接続とBluetooth接続では、USB接続のほうが音質がいいです。
USBメモリ
マツダコネクト搭載車には、USBポートが2つ設置されています。
USBメモリには自分の聴きたい曲を手軽に、CDやデジタル音源から入れることができます。
→USBメモリに音楽を入れるときのコツ・アレンジ方法は以下の記事で解説しています。
→また、アルバムアートワークが正確に表示されない・曲名などが正しく表示されないという不具合にお悩みのあなたは、以下の記事で解決方法を解説しています。
AUX端子接続で聴く
マツダコネクトはAUX端子接続にも対応しています。
USBポートの近くにイヤホンジャックの穴がありますよね?それがAUX端子です。
音楽プレイヤーを接続して使うのですが、使用するうえであまりメリットがありません。
というのも、BluetoothやUSB接続であればマツダコネクトの画面やコマンダースイッチを使った車両側での各操作が可能なのですが、AUX端子接続だと車両側では音量調節しかできません。
実際に使っている人はかなり少数でしょう
マツダコネクトで、もっともオススメの音楽の聴き方はUSBメモリ
音楽の聴き方を5つ紹介しましたが、その中で私がもっともオススメするのはUSBメモリを使って音楽を聴く方法です。
その理由を3つ紹介しましょう。
USBメモリはコンパクトで場所を取らない
マツダコネクト搭載車のUSBポートは、車種によりますがフロントコンソールまたは、アームレストのコンソールボックス内にあります。
収納スペースとしても使用する場所なので、できる限りスッキリしているほうが好ましいですね。
USBメモリなら、余計な場所を取りませんね
USBメモリは挿しっぱなしでok
携帯音楽プレイヤーであれば、クルマ以外で使いたいときにわざわざ取り外さなければいけません。
これが意外と手間ですよね
さらに常時USB接続した状態は、携帯音楽プレイヤーのバッテリーに負担をかけ劣化させます。
スマホも充電しながら使うとバッテリーによくないって聞いたことありませんか?
基本的にどんな電子デバイスも、充電しながら使用することでバッテリーに負担をかけるので、本来は推奨されていません。
バッテリーをもたないUSBメモリはそのような心配とは無縁です。
USBメモリは音がもっともきれい
これは私やほかの整備士仲間の実体験に基づくものです。
もともと、同じ音源の曲でもiPodやiPhoneをUSB接続して聴くのと、USBメモリを使って聴くのでは、後者のほうが間違いなくクリアな音質になります。
感覚的なものですが、これは自信をもって断言できますね
CDで直接聴く場合ももちろん音質はよいのですが、コンパクトさやフォルダ分けできるアレンジ性を考えると、やはりUSBメモリを使うメリットのほうが大きいですね。
USBメモリの選び方に注意
USBメモリを使ったマツダコネクトでの音楽再生ですが、USBメモリを選ぶときに注意してほしい点が3つあります。
・適切なデータ容量のものを選ぶ |
・USB3.0より2.0が適当 (以前はそうだった⁉) |
・本体のLED(アクセスランプ)が光るUSBメモリはNG |
これらを守らないと、不具合や本来の性能を発揮できない可能性があります。
取扱説明書に記載されていることもあれば、実際に現場を知る整備士にしかわからないこともあるので、くわしく解説していきましょう。
適切なデータ容量のものを選ぶ理由
マツダコネクトに使用するUSBメモリの推奨容量は以下のとおりです。
・16GB以下 |
・1,000ファイル以内 |
これ以上の容量のものを使用すると、マツダコネクトがフリーズしたり、ほかの機能に影響を及ぼす可能性があります。
もちろん、なんの問題もなく使用できる可能性もあります。
こればかりはどちらの答えが絶対というものではありません。
人間も同時にあれもこれも言われたら覚えきれないし、今やってることさえ手につかなくことがありますよね?
機械も同じなんですよ。
私はお客さまにいつもこのように説明します。
でも、本当のことなんですよね〜。
USB規格3.0より2.0のほうが適当(だった)理由
マツダコネクトにはソフトウェアのバージョンアップがあることは、みなさんご存じだと思います。
一方、CMUというハードウェア本体(マツダコネクトの機械のこと)も見た目は同じであっても、新しい車種になるに従ってアップデートされています。
それによって、以前は【USB3.0の機器には対応していない】という説明でしたが、今は【USB2.0と互換性があればUSB3.0に対応】という説明にかわりました。
実は取扱説明書にきちんと記載があります。
左がマツダコネクトを搭載したデミオの一番はじめの取扱説明書で、右がマイナーチェンジをしてマツダコネクトを搭載したときのGJ型アテンザのものです。
微妙に記載している文言がかわっています。
昔は、USB音楽再生不良の不具合診断で、USBメモリが3.0のものが原因と推測し、2.0に変更してもらったら不具合解消!…ということもありましたが、いまでは同様の不具合は一切なくなりましたね。
推測ですが、デビュー当初のマツダコネクトさんはそんな頭の良い子じゃありませんでした。
そんな子に自分のキャパじゃ受け止めきれない優等生USB3.0を接続されたところで、パニックです。
小学生の子に高校生レベルの勉強をいきなり教えてもパニックですし、インプットできませんよね。
おそらくこのような理屈で、USB3.0の使用は適当ではないとしているのでしょう。
…と、わたしは考えていたのですが先日、以下のようなコメントをいただきました。
ただ、現場では実際に3.0使用による不具合が発生していましたし、先ほどの取扱説明書の画像からもわかるように、マツコネは当初ハードウェア機器側が3.0未対応としていたこともあり、「まったく問題なし」「いい加減」と言い切られるのも腑に落ちないなぁ…と思います。
単純に下位互換で、2.0の速度での通信となるだけ…という単純な問題ではないと考えています。
機械って素人が理屈で説明できない相性の問題とかも、ありますしね(汗)
2.0、3.0問わず、USBメモリの商品性の問題だったのでしょうか。
ケーブルメーカー「ミヨシ」様のサイト
「ROBOTA」様のサイト
とはいえ、ご指摘いただいたことはありがたいことです。
わたしの知識も100%完全ではないので、日々勉強です。
本体のLED(アクセスランプ)が光るUSBメモリがNGの理由
これは取扱説明書に記載のないことです。
正直言って、音質にこだわりたい人でない限りあまり関係はないのかもしれません。
音響に詳しい専門家からすれば、アクセスランプとして点滅・点灯するLEDはノイズとなってしまうので、音質という面ではデメリットしかありません。
電気的なノイズは、例えばラジオであれば顕著に影響があらわれるので、分かりやすいかもしれませんね。
メリットのない余計なものは省くという意味でも、アクセスランプ付きのUSBメモリは購入候補から除外しましょう。
マツダコネクトにおすすめのUSBメモリはこれだ
最後になってしまいましたが、結局どんなUSBがオススメなのか。
・USB2.0規格を選ぶ(現行型は3.0でも問題なし)←NEW! |
・容量は16GB以下 |
・LEDアクセスランプ付きはNG |
以上の点を大提として、私が厳選したUSBメモリ3つを紹介します。
アルミボディのUSBメモリ
私がマツダコネクトの音楽再生用にもっともおすすめするのが、シリコンパワー製のUSBメモリです。
そのなかでも、音質に少しでもこだわりたい人はUSBメモリ本体がアルミボディのものを選ぶことをおすすめします。
アルミそのものはオーディオ機器などで、ノイズ対策として使われる素材です。
ほかのノイズ源から守る意味でもアルミ製は有効で、私自身もこれの型落ちモデルを長く愛用しています。
亜鉛合金ボディで衝撃に強く、防水性も兼ね備えたUSBメモリ
続いてもシリコンパワー製のUSBメモリです。
どちらも防水・防塵・耐衝撃性を確保したハイエンドな1本です。
キャップレスのシンプルなつくりは見た目も美しく、オシャレなマツダ車にぴったり!
しかも、メーカーサイトを見ると【永久保証】の文字が…。それだけ自信のある商品の表れですね。
キーホルダーやストラップを手軽に装着できるのも良いですね。
ちなみに上のものは、USB2.0規格に互換性のあるUSB3.0規格のUSBメモリですが、USB2.0規格のものもラインナップされていて、購入可能です。
コンパクトですっきりなUSBメモリ
本当にこんなに小さくて大丈夫なのか疑いたくなりますが、余計なものがなくシンプルで、マツダコネクトで音楽を聴くのに適しています。
とにかく、コンソールの場所を取らないのがこのUSBメモリを使う最大のメリットです。
このような形状のUSBメモリを実際に使っている方をよく見かけるので、一般的な支持率も高いです。
知名度の高いメーカーなのもポイントですね。
まとめ【マツダコネクトにオススメの音楽再生用USBメモリを厳選して紹介】
マツダコネクトの音楽再生用に使うUSBメモリは、必ずしも値段の高い高性能なUSBメモリである必要はありません。
安いものでも十分なものはたくさんあります。
とにかく先ほども紹介した以下の3つのことを購入時に意識すれば問題ありません。
・USB2.0規格を選ぶ(現行型は3.0でも問題なし)←NEW! |
・容量は16GB以下 |
・LEDアクセスランプ付きはNG |
みなさんの愛車内での快適な音楽ライフの参考になれば幸いです。
また、マツダ車に関する記事をたくさん更新しています。
ご興味のある方は以下のカテゴリーページからどうぞ♪
USB3.0対応メモリを挿しても、USB2.0規格で接続されるだけなので(下位互換性)、まったく問題ありません。
いい加減なことを書いてはいけません。