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アウディが1年間で20以上の新型車を投入!?その理由を徹底解説。車種・ラインナップはどうなる?

どんな大きな自動車メーカーでも、その年に投入される新型車(ニューモデル)と言われると、目玉車種が話題にあがるようなことはあっても、その数が話題にあがることはありませんでした。

しかし、2019年6月初旬に飛び込んできたニュースは「アウディが2019年内に20以上のニューモデルを投入する」というもので、個人的にかなり驚かされました。


ヒロ
ヒロ

いや、そもそもアウディにそんな数のラインナップがあっただろうか…


って思いませんか?(笑)

ここでは、そんなアウディ怒涛の新型車投入はいかにして可能になったのか?

くるまに詳しくない人にもわかりやすく解説していきたいと思います。

 

目次

アウディが2019年内に20以上の新型車投入を発表

5月23日におこなわれた株主総会で、新たな経営戦略のひとつとして、アウディが2019年内に20以上の新型車投入することが発表されました。

新型車の中には、改良モデル(わかりやすく身近な言い方をすると「マイナーチェンジ」「商品対策」)も実は含まれます。

とは言え、怒涛の勢いでの新型車ラッシュにかわりはなく、アウディファンならずとも次はどんな新しいくるまが出るのだろう?…と気になってしまいますよね。

もしかして、ユーザーだけでなく営業スタッフですら把握しきれないくらいなのでは?(笑)

とは言え、新しい車というのはいつの時代も自動車ファンをワクワクさせてくれるもの。

アウディからは目が離せませんね。

 

どんな車種が新型車になる?

 

具体的にアウディのどんな車種が新型車としてデビューするのでしょうか。

もう少し深掘りしてみます。

 

目玉の新型車はこの2車種


2019年6月現在、あくまでまだ2019年も半ば…というわけで、すべての新型車の詳細がわかっているわけではありません。

しかし、その中でも目玉は完全な電気自動車の「e-tron スポーツバック」のリリースでしょう。

ベースとなる「e-tron」はサイズ的にはQ5とQ7の中間にあたるSUVで、日本国内では2019年内にリリースされます。

また、「Q3 スポーツバック」も待ちきれないファンが多くいるでしょう。

なぜなら、アウディのSUVで初めて「スポーツバック」の名を冠するモデルとなるからです。

今後、アウディはSUVの全モデルに「スポーツバック」をラインナップしていきます。

※スポーツバックの定義に関しては後ほど解説


どちらもはやく日本国内で販売してほしいですね。

多くの高性能モデルも新型車を投入


アウディにはベースとなるモデルの高性能モデルが存在します。

2019年内は

  • 「R8」「RS」の4車種
  • 「S」9車種


…これだけでも合計13車種の高性能モデルが、アップデートされてリリースされるわけですから、アウディの新型車攻勢の凄まじさ・本気度は計り知れません。

※RS・Sの定義については後ほど解説

ラインナップの電動化も加速させる


アウディの、目まぐるしくかわる自動車業界へのスピード感ある対応力も、目を見張るものがあります。

アウディは2019年内に、PHVを6車種リリースします。

このうちわかっているものは以下の4車種です。

  • 「A6」
  • 「A7スポーツバック」
  • 「A8」
  • 「Q5」


2020年末には合わせて12車種のPHVをラインナップして、各セグメントをカバーする予定で、その先陣をきるかたちでこの4車種が選ばれました。

アウディの車種・ラインナップをおさらい


今現在わかっている2019年内にリリース予定のアウディの新型車を紹介してきましたが、みなさんアウディのラインナップって、きちんと説明できますか?

ここで、簡単にアウディのラインナップをおさらいしましょう。

紹介するものは、2019年6月現在日本国内でラインナップされるものに限ります。

国内のアウディラインナップ一覧

A1ベースのシリーズ

・A1
・A1 スポーツバック

 

A3ベースのシリーズ

・A3 スポーツバック
・A3 セダン
・S3 スポーツバック
・S3 セダン
・RS3 スポーツバック
・RS3 セダン

 

A4ベースのシリーズ

・A4 
・A4 アバント
・A4 オールロードクワトロ
・S4
・S4 アバント
・RS4 アバント

 

A5ベースのシリーズ

・A5
・A5 スポーツバック
・S5 スポーツバック
・RS5 クーペ

 

A6ベースのシリーズ

・A6
・A6 アバント

 

A7ベースのシリーズ

・A7 スポーツバック
・S7 スポーツバック

 

A8ベースのシリーズ

・A8
・A8 L

 

Qシリーズ

・Q2
・Q3
・Q5
・SQ5
・Q7

 

スポーツカーシリーズ

・R8 クーペ
・R8ロードスター
・TT クーペ
・TT ロードスター
・TT S クーペ

 


合計34車種


こうして並べてみると、こんなに多くの車種があったことに驚きますね。

また、例えばアウディはA6の中でもセダンの「A6」とワゴンの「A6 アバント」は別車種としてカウントしています。

A6ベースのシリーズだけで2車種あるという考え方ですね。

RSやSモデルも同様に別車種としてカウントします。

しかし、くるまに詳しくない人にとってみればSやRSシリーズとベースモデルの違いはわかりません。

そのことから、そんなに多くの車種があるとは思ってもいなかった人が多いのではないでしょうか。

モデル名を簡単に解説



①アバント

アバントはボディ形状を意味し、アウディではステーションワゴンのことを言います。

②スポーツバック

4ドアクーペモデルを、アウディではスポーツバックと呼びます。

③S

Sは「Sport(スポーツ)」の頭文字です。
パワートレインやスタイリングをスポーティにグレードアップさせたモデルのことです。

④RS

RSは「Racing Sport(レーシング スポーツ)」の頭文字です。
Sよりもさらにハイパフォーマンスな、スポーツカー並みの性能を誇るモデルのことです。

アウディがこれだけ一気に新型車投入できるのはなぜか

 
いくらベースがおなじ別車種とは言え、たった1年間で20をこえる新型車を市場に投入なんてできるのかと思いますよね。

そのカラクリをわかりやすく解説しましょう。

ニュー・グローバル・アーキテクチャの採用


最近、国産メーカーでも盛んに耳にする「ニュー・グローバル・アーキテクチャ」って、みなさんなんなのか分かりますか?

国内では、マツダの「スカイアクティブ テクノロジー」が走りでしょうか。

それに続くように、他の自動車メーカーも追従して「ニュー・グローバル・アーキテクチャ」を展開するようになりました。

わかりやすいところだと、トヨタの「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)」は、耳にしたり目にすることも多いかもしれませんね。

アウディも同じようにこの「ニュー・グローバル・アーキテクチャ」を採用しています。

ニュー・グローバル・アーキテクチャって結局なんなの?


車にはベースとなる骨格の、プラットホームがあります。

近年、ひとつのプラットホームで、クラスの異なる様々な車種をカバーし、部品の共有化や流用をはかることができるようになりました。

また、プラットホームそのものが異なっても基本ベースが同じであれば上記と同様のことです。

これには以下のようなメリットがあります。

  1. 新技術をスピーディーに幅広い車種に展開することができる
  2. 原価を低減できる


当たり前のことのようですが、これができるようになったのは長い自動車の歴史のなかで、本当にここ最近の話です。



これは自動車メーカーとしては革新的なことで、開発・展開させていくのに際して負担軽減になるだけでなく、利益率も高くなるのでウハウハなわけです。

(ただ、リコールが出たときには対象台数が多くなってしまうなどのリスクもあります。)

 

ユーザーにとっては新しい技術がすぐに新車に投入され幅広く展開されることが魅力でもあります。

こうした、車作りの考え方や手法の総称が「ニュー・グローバル・アーキテクチャ」です。

 

アウディのニュー・グローバル・アーキテクチャを紹介


では、アウディではどのようなアーキテクチャが採用されているのでしょうか。

日本でも馴染み深いA4を例に挙げてみます。

2016年2月にフルモデルチェンジされたアウディA4が採用したアーキテクチャ、「MLB Evo」は、A4、A5、Q5、Q7のB〜Dセグメントと大型SUVまでも網羅しています。


ヒロ
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ボディの異なるセダンもSUVも同じプラットホームを採用して部品の共有化・高効率化をはかっているんだね!


A6、A7、A8には、さらに大型の「MLB Evo」が採用されています。

「MLB Evo」は、アウディの属するフォルクスワーゲングループが共同開発した縦置きエンジン用のアーキテクチャです。

ちなみに「MLB Evo」の採用によって、各モデル先代と比較して100kg前後もの軽量化をはかれているところも特筆すべき点です。

車は軽いに越したことはありませんが、これはもちろん強度や安全性を保つ・またはさらに強化させた上での軽量化なのですごいですよね。

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ただし、これはMLB Evoに限らずほかのメーカーでも、ニュー・グローバル・アーキテクチャを採用したくるまの多くが享受するメリットなのです。



また、アウディがポルシェとの共同開発をすでに発表している「PPE(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック)」は、B〜Dの量販車サイズのEV車のアーキテクチャとして、セダンだけでなくSUVまでもカバーするものになります。

PPEをベースとした車は、2021年末に発表される予定で、これから加速する自動車の電動化の肝となるでしょう。

メーカーの垣根を超えた共同開発


このように、アウディはメーカー単体ではなく、フォルクスワーゲンやポルシェなどの異なるメーカーを含めた、グループ全体で共同開発をおこなっています。

車好きの中でも保守層からは、オリジナル性が失われる等の批判的な声もありますが、競争が激化する自動車業界で生き残っていくためには、こうした手法は今後必須となるでしょう。

このあたりは、海外メーカーのほうが国内メーカーより一歩先をいっているイメージがあります。

今後は、日本国内もメーカーの垣根を超えた共同開発などをもっと盛んにしていかなければ、日本の自動車メーカーとして海外メーカーに太刀打ちできなくなる可能性もあります。


ヒロ
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とくに環境保全の観点から急速な普及が叫ばれるEVに対しては、日本国内メーカー全体のノウハウを持って、スピード感ある開発・普及をおこなわなければ、海外メーカーにおいていかれてしまうかも…

MLB Evoの採用が短いスパンで多くの新型車を投入できる理由


わざわざ説明しなくても、おおむねご理解いただけたかとは思いますが・・・

「MLB Evo」と呼ばれるニュー・グローバル・アーキテクチャの採用が、アウディが1年間で20車種以上という新型車を投入できる理由です。

ひとつのプラットホームに搭載しているものを変えることが、そのプラットホームを採用している幅広い車種の進化・モデルチェンジへとつながるからですね。

実は非常に合理的な手法によってもたらされる当たり前の結果なんです。

まとめ


短い期間で完全に新たなジャンルをリリースするだけではなく、ハイパフォーマンスモデルも重視し、電動化も重視…

一見、「アウディはなにを血迷ったのかそんなにアレもコレもやって大丈夫?」

と、今までなら思われていたかもしれないことも「ニュー・グローバル・アーキテクチャ(MLB Evo)」の存在を知れば、納得のはずです。

いずれにせよ、私たちユーザーにとっては良い車が、より加速感を持ってリリースされていくわけですから、悪い話ではありません。

これからのアウディはもちろんのこと、自動車業界からは目が離せませんね!

 

この記事を書いた人

元某国産ディーラー→現在は高級欧州車ディーラーの現役自動車整備士。
合格率3%とも言われるメーカー最上位資格を取得。

整備の技術・知識を競う全国大会にも会社代表で出場するなど、整備士としてやることはやりきってきました。

それらを活かしたカーライフに役立つ知識や、ライフスタイルに関する情報を発信しています。

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