今や、軽自動車は家族にとってメインのクルマとして使われるほど
その要因のひとつは、やはり普通車とくらべて維持費が安いところ
具体的にどれほど安いのかを、普通車のなかでも維持費が安いコンパクトカーとの比較も交えて、わかりやすく
(ここでは一般家庭で軽自動車を維持することとして解説していきます。)
軽自動車は自動車税が安い
自動車税は毎年5月に、クルマの使用者のもとに自動車税の納付書が届きます
軽自動車は、この自動車税がすべての車種で一律となっており、10,800円です。
ちなみに、平成27年(2015年)3月31日までに登録されたクルマは7,200円で、その税率は以後もそのままです。
つまり、中古で初年度登録が平成27年3月登録以前の軽自動車を購入した場合は、7,200円となります。
これら税率の違いは平成28年度以降は税制度の改正によって税率が変更(増税)されたためです。
車検にかかる費用が安い
2年に一度(新車の場合は3年)の車検は、クルマにとっての一大イベントで、おおきな出費となるイメージがあります。
車検時に必要となるどういった費用が普通車よりも安いのでしょうか。
自動車重量税が安い
車検時におさめる自動車重量税は軽自動車の場合、一律で同じ税率となります。
エコカーであれば5,000円、そうでない場合は6,600円です。
さらにエコカーの場合は、新車からはじめての車検に限って免税となる場合もあります。
ざっくり言うと、たとえばスズキであればジムニーやアルトワークスがエコカー対象外でそれ以外はおおむねエコカーに分類されます。
点検・整備にかかる費用が安い
点検・整備費用は、おおむね車格またはボディサイズがおおきくなるにつれて高くなっていきます。
たとえば、とあるホンダディーラのHPをのぞいて見ると・・・
軽自動車の車検基本整備料金は20,520円~22,680円です。
5ナンバーサイズの普通乗用車は22,680円~25,920円、3ナンバーサイズの普通乗用車は25,920円~30,240円です。
(S660やNSXなどの特殊なクルマはのぞきます)
このことから、サイズの小さい軽自動車の整備費用の安いことがまちがいないことがわかりますね。
ちなみに、整備費用はディーラーであればその地域の販売会社によって、少しずつ異なります。

物価の高い首都圏は費用が高くなる傾向にありますね。
部品代が安い
軽自動車は一般的に普通車よりも安い部品で構成されています。
・・・ということは、当然整備にかかる部品代も安くなる傾向にあります。
部品代も整備費用と同様に、おおむね車格がおおきくなるにつれて高くなっていきます。
たとえば、エンジン排気量が小さい=エンジンが小さい軽自動車は、エンジンオイル交換時に必要となるエンジンオイル量も普通車より少なく済む傾向にあるので、オイル交換費用も安くなりますね。
コンパクトカーと軽自動車で維持費を比べてみた
結局、軽自動車の維持費はどれくらい普通車より安いのかを、わかりやすくコンパクトカーと比較した表にまとめてみました。
軽自動車は日本で一番売れているクルマのホンダ N BOX、コンパクトカーの代表として同じホンダからフィットを例に比較してみましょう!
※フィットは1.3Lガソリンエンジンモデルでエコカー対象車で比較
N BOX | フィット | |
自動車税 | 10,800円 | 34,500円 |
12ヶ月点検料 | 13,500円 | 13,500円 |
車検基本整備料 | 22,680円 | 22,680円 |
自動車重量税 | 5,000円 | 15,000円 |
合計金額 | 51,980円 | 85,680円 |
差額は33,700円です。
車検基本整備料や12ヶ月点検料は、たまたま今回参考にしたディーラーが同額でしたが、それぞれ数百円~数千円程度、軽自動車のほうが安い場合もあります。
また、厳密には自賠責保険料も異なりますが、数百円のちがいしかないので割愛しています。
自動車税、自動車重量税は新車から13年経過後から重課されますがそれらを解説しだすと非常にややこしくなるので、これも割愛します。
まとめ
先ほどの比較でわかったのは、軽自動車と普通車の維持費でもっとも大きく異なるのが
- 自動車税
- 自動車重量税
・・・つまり、税金なのです。
特に、毎年納税義務のある「自動車税」は、一般的なコンパクトカーとくらべて、年間で2万円以上も軽自動車のほうが安いです。
この差が大きいいか小さいかは人によって感じかたはさまざまかもしれませんね。
思ったよりも小さいと感じたひとは、普通車の購入も視野に入れて幅広い愛車の選択肢を持つとよいでしょう!
チリも積もれば。少しでも安いにこしたことはない!・・・というひとは、この記事が少しでも参考になれば幸いです。
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