SUVブームにより、大中小さまざまなテイスト・サイズのSUVを各社ラインナップしています。
スズキでは往年の名車…走行性能は高級四駆車にも負けず劣らずの「ジムニー」、一方でポップでおしゃれなイマドキSUV「ハスラー」という、わたしたちの心をくすぐる魅力的なクルマが、軽自動車という誰もが手を出せるジャンルでラインナップされています。
クルマ初心者の方は、「どっちがいいのか?」「何が違うのか?」「イマイチ、よく分かっていない」という方も、少なくないでしょう。
この記事ではそんな方向けの記事となっています。
目次もあるので、興味のあるところからどうぞ!
ハスラーとジムニーを比較!決定的な違いは4つ
ハスラーとジムニーの違い(比較)で解説しておくべき大きな違いは以下の4つです。
- ボディの骨格の違い
- 駆動方式の違い
- エンジンの違い
- ドアの枚数の違い&MTモデルの有無
この4つの違いと比較を次に分かりやすく解説します。
基本的にこの4点をおさえておけばOKでしょう。
ハスラーとジムニーはクルマの骨格がちがう!【比較①】
まず決定的な違いは、クルマの骨格がまったく異なるという点です。
ハスラーは、一般的な乗用車とおなじ【モノコックフレーム】を採用しています。
これは上の画像でもわかるように、ボディ全体がシェル構造となっています。
カンタンにいうとなんとなーく、クルマのざっくりした外観のカタチがそのまま骨格になっているというイメージで良いでしょう。
メリットは低床化がしやすく、乗り心地が良い等などです。
一方で、ジムニーに採用されるのはラダーフレーム構造と呼ばれるものです。
ラダーフレームを採用するのは、多くの方に聞きなじみのある車種でいえばかなり限られてきています。
代表的なものでジムニー意外だと「トヨタ ランドクルーザー」くらいでしょう。
悪路走行に特化した頑丈で堅牢なはしご状のシンプルなフレーム(骨格)にボディがのっかてるイメージです。
一般ユーザーが、この2つを比較してどう決めればいいの?と思うでしょうが…
気にしなくていいと思います(笑)
基本となる駆動方式が異なる 【比較②】
ハスラーはFF車【前輪駆動】がもっとも売れ筋で、基本となるものです。 (FFと4WDがある)
雪の降る地域にお住まいの方や、ウィンタースポーツをする方などは4WDモデルを選択する方もいます。
一方でジムニーは、FRレイアウト【後輪駆動】の4WD車です。(4WDのみ)
四駆と二駆【後輪駆動】の切り替えは、手元のレバーを使って手動でおこなうことができます。
本格的な悪路をも走破することに特化したSUVが、ジムニーだと言えます。
一般ユーザーの普段の街乗りレベルでは、燃費・乗り心地の優れるハスラーが優勢でしょう。
ちなみに燃費はジムニーのAT×4WD車でWLTCモード燃費13.2km/L、ハスラーのAT(厳密にはCVT)×4WD車でWLTCモード燃費が20.8~23.4km/Lです。
比べものにならないくらいハスラーのほうが燃費は良さそうですね。
ちなみに、ハスラーの4WDモデルはフルタイム4WDです。
ジムニーはターボエンジンのみのラインナップ、ハスラーはマイルドハイブリッド車 【比較③】
クルマに乗るうえで、アクセルを踏んだときにストレスのない気持ちの良い加速をするか否かは、クルマ好きではないユーザーであっても気になるポイントです。
ハスラーは2020年に2代目へとフルモデルチェンジしました。
2代目のハスラーでは全グレードで、マイルドハイブリッドを採用。
燃費の向上もさることながら、従来は発電機能しかなかった発電機(オルタネーター)に、モーターアシスト機能をプラス(ISG)したことで、ターボなしの自然吸気エンジンモデルでも、スムーズな加速力を実現しています。
ハスラーは4つあるグレードのうち上位グレード2つはターボエンジンモデルです。
一方で、ジムニーはシンプルなターボエンジンのみのラインナップです。
ターボによって、満足いく力強い走りは気持ち良いです!
両モデルに搭載されるエンジンはスズキの旧型エンジンと比較して、自然吸気エンジンであっても良く走るエンジンに仕上がっています。
ターボにマイルドハイブリット…
両車ともに、加速力をアシストする装備がプラスされているので、ハスラーもジムニーも一般的な街乗りレベルでは、必要十分に小気味よく走ってくれるでしょう!
ハスラーは5枚ドア、ジムニーは3枚ドア&MT車あり! 【比較④】
使い勝手の面で大きく影響してくるのが、後部座席へのアクセスです。
ハスラーは一般的な軽乗用車としてラインナップされているモデルですので、当然のごとく5枚ドアです。
N BOXやタント等に代表される人気のトールワゴンと比較すると狭い?
…と思いきや、後部座席に身長186㎝のわたしが乗っても頭上には十分な余裕があります。
ちなみにAT(CVT)モデルしかありません。
一方でジムニーは3枚ドアで、MT車(マニュアルトランスミッション)をラインナップしており、運転にこだわりのあるユーザーも嬉しいポイントです。
ほぼ、ほかにひとを乗せることがないのであれば、後部座席に直接アクセスできないことが、そこまで大きなウィークポイントにはならないかもしれません。
先述のラダーフレーム構造により床面が地上より高いこともあって、居住空間(特に後部座席)はお世辞にも広いとは言えません。
ハスラーとジムニーを比較! 気になるトレンドの安全装備は!?
いま、クルマを購入するうえでもっとも気にするポイントと言えば、自動ブレーキに代表される【予防安全装備】や【運転支援機能】でしょう。
- 〇→装備アリ
- ×→装備ナシ
- △一部グレードに装備アリ
装備 | ハスラー | ジムニー |
---|---|---|
クルーズコントロール (全車速追従型) | △ | × |
車線逸脱抑制機能 | △ | × |
車線逸脱警報機能 | 〇 | △ |
ふらつき警報機能 | 〇 | △ |
先行車発進お知らせ | 〇 | △ |
標識認識機能 | 〇 | △ |
オートハイビーム | 〇 | △ |
全方位モニター | △ | × |
衝突被害軽減ブレーキ | 〇 | △ |
後退時ブレーキサポート | 〇 | × |
誤発進抑制機能(前方) | 〇 | △ |
誤発進抑制機能(後方) | 〇 | × |
ハスラーは基本的な予防安全装備、運転支援機能は標準化されています。
これはかなり、嬉しいポイントですね!
ハスラーの衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)は、デュアルカメラと呼ばれる「2つのカメラ」を使用しており、夜間時も検知可能で、さらに歩行者も検知します。
最先端のレベルのもだね!
比較して、ジムニーの衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)に使われるのは、デュアルセンサーと呼ばれる「単眼カメラ」+「レーザーレーダー」というものです。
これは、ハスラーのように夜間検知や歩行者検知機能はありません。
おなじ衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)と言っても、その性能は異なるということです。
また、安全装備は2つあるグレードのうち上位グレードのXCには標準装備され、ベースグレードのXLはメーカーオプション扱いとなっています。
トレンドの安全機能に関しては、ハスラーに圧倒的軍配が上がります。
まとめ【ハスラーとジムニーの比較】
今回は、クルマにも詳しくない素人の方に向けたもので、ハスラーとジムニーの大きな特徴と違いを比較してみました。
価格帯は近しい構成ですが、 おなじSUVというジャンルと言えど、その方向性がまったく異なることがご理解いただけたと思います。
しかし、そんな2台の共通点…
見た目がオシャレで、どっちも欲しくなるぅ~!!!!!
なにかの雑誌で、「クルマは見た目が9割」と見たことがあります。
燃費だの安全装備だの、クルマを決める要素は多岐に渡りますが、やはりその見た目が一番重要な決め手となる場合がほとんどのはずです。
ハスラーも、より本格的なSUVスタイルを求めるユーザー向けに、「流行に沿ったオシャレアウトドア」「無骨で男らしさのあるデザイン」といった、さまざまなカスタムスタイルを提供しているメーカーもあります。
結局、それぞれのクルマにそれぞれの良さがあるので頭を悩ませるんですよね~(笑)
というわけで、「比較した意味ある?」というまとめとなりましたが、ハスラーとジムニーについて知りたいあなたのお役に立てたならば幸いです。
参考になったという方はぜひ、シェアなどしていただけると嬉しいです♪
新車に限らず、中古車や新古車で購入して浮いたお金で自分好みにカスタマイズしたり、ほかのことにお金を使うのもかしこいクルマの買い方です。
一度、ハスラー・ジムニーの中古車の相場などを調べてみるのも良いかもしれませんね!