CX-8といえば、大人も乗れる3列シートを備えた今話題のSUVで、新たな市場を開拓した1台です。
ミニバンからの乗り換えも多いようですが、クルマそのものの魅力はさることながら、やはり気になるのが維持費の問題です。
この記事を読めば以下のことがわかります。
- CX-8とライバル車種の燃費を比べてどうなのか
- CX-8燃料代を、ライバル車種と比較して解説
- 以上からわかるディーゼルが多くのユーザーに支持される理由
現役プロの整備士のヒロです。
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徹底リサーチしたのでぜひ最後までお付き合いください!!
CX-8とライバル車種の実燃費を比較
CX-8には以下の3機種のエンジンがあります。
- 2.2Lクリーンディーゼルターボエンジン
- 2.5Lガソリンターボエンジン
- 2.5Lガソリンエンジン
ディーゼルの平均実燃費は13.1km/L、ガソリンはの平均実燃費は、それぞれまとめて10.3km/Lです。
一方でライバルとしては以下の6車種を挙げてみました。
・トヨタ アルファード/ヴェルファイア
→ガソリンモデルおよびハイブリッドモデル
・トヨタ ノア/ヴォクシー/エスクァイア
→ガソリンモデルおよびハイブリッドモデル
・トヨタ ランドクルーザー プラド
→ガソリンモデルおよびディーゼルモデル
・ホンダ CR-V
→ガソリンモデルおよびハイブリッドモデル
・三菱 デリカD:5
→ディーゼルモデル(ガソリンモデルは2019年10月をもって受注終了)
まずは、ガソリンモデル同士で比較してみましょう。
CX-8とライバル車種【ガソリンモデル】と燃費を比較
車名 | 燃費 | エンジン排気量 |
CX-8 | 10.3km/L | 2.5L |
アルファード/ヴェルファイア | 8.8km/L | 2.5L/3.5L |
ノア/ヴォクシー/エスクァイア |
10.9km/L |
2.0L |
ランドクルーザー プラド | 7.4km/L | 2.7L |
CR-V | 11.4km/L | 1.5L |
CX-8のガソリンモデルは、アルファード /ヴェルファイア、ランドクルーザー プラドより優れた実燃費ですが、ノア/ヴォクシー/エクスアィア、CR-Vよりは燃費が劣ります。
CX-8の排気量は2.5Lであるのに対して、ここでの燃費の良い車種は【排気量が小さい=燃料を消費する量が少なくなる】ので単純に比較はできません。
しかし、ランドクルーザープラドやアルファード/ヴェルファイアの燃費と比べると、CX-8はボディサイズと排気量の大きさの割には燃費が優れていると言えそうですね。
CX-8とライバル車種【ハイブリッド・ディーゼルモデル】と燃費を比較
次に、CX-8では異なりますが一般的に値段も高価格帯となるエコ・スペシャリティな位置付けとなるハイブリッドモデル、そしてCX-8と同じクリーンディーゼルモデルのライバル車種と、実燃費を比較してみましょう。
車名 | 燃料代 | エンジン排気量 |
CX-8 | 13.3円 | 2.2L |
アルファード/ヴェルファイア | 12.0km/L | 2.5L |
ノア/ヴォクシー/エスクァイア |
15.7km/L |
1.8L |
ランドクルーザー プラド | 10.6km/L | 2.8L |
CR-V | 17.5km/L | 1.5L |
デリカ | 11.3km/L | 2.2L |
CX-8の実燃費は、ノア/ヴォクシー/エスクァイア、CR-Vのハイブリッドモデルより実燃費が劣ります。
しかし、これはガソリンモデルと同様に排気量およびボディサイズがCX-8より小柄であることがもっとも大きな要因です。
CX-8と同じく大柄なボディとなるアルファード/ヴェルファイア、ランドクルーザー プラド、デリカD:5と比較するとCX-8の実燃費がもっとも良いです。
ガソリンモデルの比較もディーゼル・ハイブリッドモデルの比較も、どちらも基本的には1サイズ小さいカテゴリーのライバル(ノア/ヴォクシー/エスクァイア、CR-V)は、CX-8より燃費がよいことがわかります。
今回、乗り換え対象のライバルとして、あえてサイズ的には1サイズ小さい【ノア/ヴォクシー/エスクァイア、CR-V】も挙げましたが、CX-8【ディーゼルモデル】の実燃費はライバルと比較して十分に優れていると判断できます。
その理由を、次の燃料代の比較で掘り下げて解説していきます。
ディーゼルは軽油を使うので燃料代が安い!
燃費や燃料代が気になるひとは、多くがハイブリッドモデル・ディーゼルモデルを検討しています。
そこで、先ほど燃費を比較した5車種とCX-8の燃料代も比較してみました。
全自動車ユーザーを対象としたときの、1年間での平均走行距離はおおむね10,000kmとされています。
それぞれ10,000km走行すると仮定したときの燃料代は、以下のとおりです。
車種 | 燃料代 | 燃料 |
CX-8 | 91,603円 | 軽油 |
アルファード /ヴェルファイア | 116,666円 |
レギュラーガソリン |
ノア/ヴォクシー/エスクァイア |
89,172円 |
レギュラーガソリン |
ランドクルーザー プラド | 11,3207円 | 軽油 |
CR-V | 80,000円 | レギュラーガソリン |
デリカ | 10,6194円 | 軽油 |
※それぞれ、ハイブリッドモデルまたはディーゼルモデル
※レギュラーガソリン140円/軽油120円で仮定
おいおい、CR-Vがダントツで安いじゃないか!
…そうですね。(笑)正直CR-Vのハイブリッドはとても優秀です!(今回の比較車種のなかでもっとも燃費が優れている)
そこで全体を見てみましょう。
CX-8より平均燃費が2.4km/Lも優れている【ノア/ヴォクシー/エスクァイア】ですが、10,000km走ってCX-8の燃料代との差は、たった2,400円です。
これは一般的にレギュラーガソリンと軽油では1Lあたり20円前後の価格差があり、軽油のほうが安いからです。
燃費で離された差を、軽油の安さで詰めたかたちになります。
さきほど、1サイズ小さいカテゴリーの【ノア/ヴォクシー/エスクァイア、CR-V】のほうがCX-8よりも燃費がよいのは当然だと解説しました。
しかし、燃料代になるとそこまで大きな差になりません。
このことから、【軽油を使うディーゼルの燃料代の安さ】はご理解いただけるかと思います。
一方で実燃費12.0km/Lのアルファード /ヴェルファイア ハイブリッドの場合、燃料代は116,666円です。
これはCX-8と比較しておよそ25,000円も高いです。(CX-8より燃費も悪く、軽油より高いレギュラーガソリンを使っているので当然ではありますが)
CX-8はアルファード /ヴェルファイアと比べて実燃費でたった1.1km/L良いだけなのに、およそ25,000円も燃料代が安くります。
CX-8のディーゼルモデルは…
- そこそこ燃費が良くて
- 安い軽油を使う
CX-8の良さが、なんとなくわかってきたのではないでしょうか。
ストレスなくパワフルに走るのに、1サイズ小さいカテゴリーの車種と燃料代がほとんど変わらないディーゼルモデルのCX-8
…これぞ、マツダのディーゼルが多くのユーザーに支持される大きな理由(=ディーゼルって最高やん!)です。
せっかくなので、ガソリンモデルの燃料代の比較表も載せておきましょう。
車種 | 燃料代 |
CX-8 | 13,9522円 |
アルファード /ヴェルファイア | 159,090円 |
ノア/ヴォクシー/エスクァイア |
128,440円 |
ランドクルーザー プラド | 189,189円 |
CR-V | 122,807円 |
※レギュラーガソリン140円で仮定
こうして比較すると、ハイブリッド・ディーゼルモデルの燃料代の安さが、よくわかりますね。
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まとめ【CX-8の燃費・維持費に驚愕!ライバル5車種と徹底比較|ディーゼル最強説】
CX-8の燃費、維持費についてまとめましょう。
- アルファード/ヴェルファイア、ランドクルーザー プラド、デリカ D:5より燃費も燃料代も安い(ガソリン・ハイブリッド/ディーゼル共に)
- ノア/ヴォクシー/エスクァイア、CR-Vよりも燃費費も燃料代も高い(ガソリン・ハイブリッド/ディーゼル共に)
- 直接的なライバルとなる、大柄なボディサイズのクルマの中ではもっとも燃費が良い。特にディーゼルモデルの燃料代は安い
- 1サイズ小さいカテゴリーのクルマと比較して燃費は劣るが、軽油の安さの利点を活かして燃料代はそこまで大きくは変わらない
今回、比較してCR-V ハイブリッドの燃費・燃料代の安さもかなり魅力でした。
サイズ感の違いはありますが、同じ3列シートを持っています。
今後同じ都会派SUVとしてCX-8のライバル候補として台頭してくるかもしれませんね。
これからもクルマ業界からは目が離せません!