トヨタ シエンタに新たに特別仕様車【グランパー】が設定され、2019年10月より販売が開始されました。
【アウトドアカジュアルテイスト】をキャッチフレーズにオシャレなシエンタと思いきや、なんだか写真で見ると安っぽく見える…。
クルマの購入に際して、特別仕様車【グランパー】が気になっているあなたに、クルマ業界のプロによる客観的かつ辛口なアドバイスをお送りしましょう。
↓シエンタのボディカラーの特徴をくわしく解説した記事はこちらから↓
こんにちは。
整備士歴10年以上で【合格率3%の難関資格取得】や【会社の代表として全国整備技術大会出場経験】もあるヒロです。
大好きなクルマの知識なら、誰にも負けない自信があります!
シエンタって、街中でもほんとたくさん見かけるし人気ですよね~
特別仕様車グランパーが安っぽい営業車に見える理由を解説
結論から言ってしまうと、シエンタの特別仕様グランパーは安っぽい営業車に見えてしまうでしょう。
もちろん感じ方は人それぞれですが、その理由を解説していきましょう。
ブラック加飾が営業車らしさをだしてしまう
シエンタ グランパーには以下の特別装備が施されています。
- 漆黒メッキのフロントグリル
- ブラック加飾のドアミラー
- ブラック加飾のアウトサイドドアハンドル
- ブラック加飾のホイールキャップ
漆黒メッキのフロントグリルは、フロントフェイスが引き締まってかっこいいですね!
問題はサイドラインです。
ドアミラー、アウトサイドドアハンドル、ホイールキャップこれらがブラック加飾されることで一気に営業車感が出てしまいます。
実際の営業車は、このドアミラーやドアハンドル部がブラック加飾ではなくコスト削減による黒い樹脂部品が使用されていることが非常に多いです。
しかし、クルマに興味のない人が多くを占めるなかで、ブラック加飾と黒い樹脂部品の見分けがつく人って、あなたが思ってる以上に少ないのですよ。
さらに遠くから見たときは、なおさら区別がつかないでしょう。
ホイールキャップ=安っぽいイメージ
これは先ほどとは逆で、クルマに詳しい人が見たときに感じることでしょう。
オシャレな外観なのに、なんで足元は鉄チンホイールにホイールキャップなの?
と幻滅してしまいます。
実はホイールって、かなり大きなコストダウンに繋がる部分で、販売価格だけでみると数十万円レベルでかわってきます。
クルマに興味のない人からすれば、アルミホイールもホイールキャップもその違いすら分からない人もいます。
よって、安くて良いものを求める日本人向けに、メーカー側としてもコスト削減しやすい場所がホイールなのです。
もちろん廉価グレードを採用する営業車も、その多くは鉄チンホイール+ホイールキャップ仕様がほとんどです。
逆にシエンタ グランパーのオシャレなポイントはボディカラー
初っ端からシエンタ グランパーの悪口みたいになってしまいましたが、ステキなポイントも紹介します。
それはオシャレなボディカラーです。
ボディカラーは以下の4色です。
ベージュのシエンタ グランパー
シエンタ グランパーのイメージカラーのベージュは、女性人気の高い優しく柔らかい雰囲気を持った色です。
そんな雰囲気が、シエンタのターゲットユーザー層であるヤングファミリーにぴったりです。
グレイッシュブルー
ベージュもそうですが、アースカラーのボディカラーは流行りでオシャレですね。
グレイッシュブルーはグランパーに特別設定されたボディカラーです。
ブルーの中でも落ち着きのある上品なボディカラーに仕上がっています。
フリード クロスターのほうがこだわりがある
シエンタにとってガチンコ真正面のライバルといえば、言わずと知れたホンダのフリードです。
フリードは、シエンタより数週間遅れとはなりますが2019年10月、マイナーチェンジでフリード クロスターという、SUV風クロスオーバーグレードを新たに投入
フリード クロスターは一目で標準グレードとの違いがわかる
基本的には、ドアミラーやドアハンドルはシルバー加飾されているので、ブラックに加飾されたシエンタのように営業車っぽさは感じません。
また、フロントバンパーやリヤバンパーの形状もSUVを意識した専用デザインで、標準グレードと大幅に異なります。
これにより、標準グレードとの違いは一目瞭然です。
また内装に目を向けるとウッド調パネルが、アウトドア感を演出してくれます。
一方で、シエンタは見た目のデザインで、標準グレードと特別仕様車のグランパーとの間に大きな違いはありません。
フリード クロスターは本格的なルーフレールも装備
SUV風とは謳っていますが、そんなフリード クロスターの備えるルーフレールはただの見掛け倒しの飾りではありません。
アルミ製で耐荷重も確保した、実用的なルーフレールなので実際にルーフボックスやキャリアを装備することも可能です。
マイナーチェンジのフリードが有利なのは当然!?
シエンタ グランパーに対して、フリード クロスターには高評価な意見が多いです。
Twitterではフリード クロスターに関するつぶやきが多いです。
いくつか紹介しましょう。
10/18にマイチェンするフリードが公開された!
— D.TAKA (@TAKA92917636) August 30, 2019
エクステリアはフロントグリルがボディカラーと同色になる感じなんだな~。
そして新たなに新グレード「クロスター」が追加。遊び心があるデザイン~。
登場が楽しみだなぁ~。#ホンダ pic.twitter.com/DVjNROmqmT
フリードのクロスター、想像以上になんかステップワゴンっぽい
— Q-ZAQ (@h8_11_11_Q) September 24, 2019
1〜4代目を足して割った感じ
嫌いじゃないしわりかし好きかも知れない
一方でこんな声もありますね。
新型フリード クロスター。
— ⌘ ノンラトル△庭キャンパー ⌘ (@pluggin_xoxo) August 30, 2019
SUV感ちょっとだけじゃねーかよ😩
メッキパーツ全部黒にしてミラーとホイルも黒にしなさい。黒いオーバーフェンダーつけてなさいよ😩 pic.twitter.com/3CA1NSq37f
シエンタ グランパーで安っぽく見えると評した各所のブラック加飾ですが、一部のアウトドア好きにとってはそういったパーツを使うことが、アウトドアスタイルを表現する手法の一つと考えているようです。
ただ、これは元々アウトドアユースを意識したSUVでこそ通じる手法で、実際に営業車や社用車として使われることもあるシエンタなどでは、また違ってきます。
シエンタ グランパーはあくまで特別仕様車
シエンタは単に特別仕様車を追加しただけであるのに対して、フリードはマイナーチェンジに絡めて新グレードとして投入しました。
結果、話題性として、マイナーチェンジのほうが大きくなるのは当然のことです。
また、シエンタ グランパーとは違いフリード クロスターは、標準グレードと比べて見た目にも大きく手が加わり…と先ほど解説しました。
これも、マイナーチェンジであるがゆえにできることです。
シエンタとフリードのライバル関係はユーザーにとってプラス!
直接的なライバル関係にあるシエンタとフリード、実質的にこのジャンルのクルマはシエンタとフリードの二強です。
だからこそ、それぞれのクルマの方向性を傍観し、野放しにすることはお互いできません。
さらなるユーザー獲得のために、アウトドアブームに応える形で、新たな選択肢をユーザーに提案してくれたホンダ フリードと、それに遅れを取らまいと動くトヨタ シエンタ。
このハッキリとした切磋琢磨する関係性は、ユーザーにとって、よりよいクルマが買える、または購入の選択肢が増えることに違いありません。
ちなみに…
まとめ【シエンタの特別仕様車グランパーは営業車】
シエンタ グランパーはライバルのフリード クロスターと比べてアウトドア感が弱く、逆に特別仕様車としてのアレンジが、安っぽい営業車に見える部分があります。
しかし、ベージュやグレイッシュブルーなどのアースカラーは、その抜け感あるボディカラーがオシャレで特に女性から人気が高いです。
アウトドア感をシエンタに求めるのであれば、次のマイナーチェンジを待つというのも手です。
あくまで推測ですが、同じトヨタのアクアもXアーバンというSUVテイストグレードが低調で、その次の手としてマイナーチェンジで大幅にデザイン変更したクロスオーバーという新グレードを追加していますからね。
今後も、【トヨタ シエンタvsホンダ フリード】の構図は、わたしたち自動車ユーザーを楽しませてくれることでしょう。
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